ボランティアバス関東としては初めての試みで、南相馬で活動を行いました。
南相馬は地震・津波・原発の三重苦を抱えています。
原発事故で立ち入り禁止になり、除染が進み現在では人体に影響がないレベルに
なっていますが、自然の状態に戻るまで、今も宿泊することができない状況です。
震災から3年7ヶ月以上が経ちましたが、まだまだ人手が足りず、支援が必要です。
<今回のスケジュール>
10月17日 23:40 新宿出発
10月18日 00:30 南浦和出発
自己紹介
01:00 守谷SA休憩・出発後消灯
日立中央・四倉で休憩
06:10 道の駅南相馬到着・洗顔・着替え・朝食等
07:20 出発
07:30 スーパーサイヤ昼食・飲み物等購入
08:00 ボラセン到着・朝礼・マッチング後現地移動
竹の伐採作業
家主様とお話ししながら適宜休憩。
15:00 作業終了・ボラセン報告
16:00 たかみで入浴(希望者)
17:00 道の駅南相馬出発
19:00 日立中央休憩・夕食購入
21:40 南浦和到着
22:20 新宿着
今回のご依頼は竹の伐採。
ボラセンで伐採の仕方、危険のないようバールを使った枝打ちの仕方、竹の太さの選別、伐採した竹の置き方等細かく説明を受けました。
作業用のヘルメットやゴーグル備品をお借りし、現場へ移動。
除染の一助になるように母屋の後ろに生えた竹を草刈り機と鋸で切り、ある程度の長さに切ってから太さで分別して、太いものはバールで枝を払い、細いものはそのまま積み上げます。
一見簡単そうですが、10mを超える竹は上の方の枝が絡み合い、切ってもすぐには倒れません。
母屋の裏は小高くなっているので、斜面に生えた竹はとても切りづらかったです。
古い竹や茶色がかった竹は切りやすいけれど、青々した竹はなかなか切れず、枝も払い辛い。怪我をしないように皆で声を掛け合い、慣れない作業を黙々とこなしました(^-^;)
休憩時間には、ご依頼主の奥様が蒸しパンを作ってくださったり、ご自分で書かれた書や絵、編み物や裁縫の作品を次々に見せてくださいました(*^^*)
とてもチャーミングな方で、もっとたくさんお話したい、長く一緒にいたいという気持ちになりました。
重労働を共にしたメンバーで記念写真♪♪
お疲れさまでしたっ!!
頼りになるリーダーがいて、皆が協力し、無事に作業を終えることができて良かったー(^O^)
おかあさんとお互いが見えなくなるまで手を振ってお別れし、ボラセンへ。活動報告とお借りした備品等を片付け後、センター長にご挨拶をしてボラセンを後にしました。
ボラセンに、「できる人が、できる時に、できることをする」とありました。また機会を見つけ参加したいと思います。
希望者は入浴施設へ~~~~(^-^)
入浴しない人は、原ノ町駅を視察。
帰りに見た常磐線は一部の区間が復旧したものの、
北は津波で、南は原発事故の影響で不通のまま。
取り残された、上野行きの急行列車が停まったままでした。
帰路、6号線から点在する人気のない暗い家々と侵入を防ぐバリケードが。
遠く小さく灯りに浮かび上がる福島第一原発に福島の三重苦が映っていました。
<参加者1>
今回のボランティア、いつもと違ったことは線量計があったことです。
それが福島の今をあらわしていると思いました。
竹を伐採した家主の方が家に戻れるのは再来年の春とおっしゃっていました。
蝶や小鳥、かわいい花々と、見た目は変わらないとても長閑で美しい静かな山里なのに。1日も早く以前と同じ生活に戻れるよう、願ってやみません。
<参加者2>
南相馬小高のボランティアセンター長のお話では、依頼は増えているが”ボランティア数が減ってきているから消化しきれない”とのこと。
月に80~100件の依頼があり、住人が帰宅準備に入るともっと増えていくのに人手が足りず、今月末で140件くらい残ってしまうそう。ボランティアセンターも来年3月末で今の場所を出なくてはなりませんが、次の場所はほぼ決まっています。これからも継続して支援ができればと思います。
<参加者3>
帰りのバスから見た景色はすごく切なかったです。三重苦とおっしゃっていた話の重みが伝わってきた気がします。
また行きたいと思いました。
<南相馬での活動準備>
・帽子またはタオルを巻く。(場所によってはヘルメット)
・メガネ・サングラス・またはゴーグル
・防塵マスク(粉塵対策として、N95・DS2規格以上のもの)
・厚手のゴム手袋
・長袖・長ズボン(通気性の良いもの)
・安全長靴
・踏み抜き防止インソール
それ以外に、雨天用カッパ、着替え、入浴の道具
マスクや手袋、安全靴、インソールはドイトやワークマンなどにあります。必ず準備してください。